能登上布

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 アメリカ生まれのジーンズの色 「インディゴブルー」、日本の伝統の色 「ジャパンブルー」。まったく異なる国で、今でも、この同じ藍色「インディゴブルー」が愛され続けています。もちろん世界中で愛されている色「インジゴブルー」と言っても良いかもしれません。そこで、この度、ジーンズの歴史、藍染めの歴史をふり返りながら、これらに関する用語を集めてみました。また、併せて、一般的な染織に関する用語も加えています。ご興味のある方は、是非ご覧下さい。なお、今後も引き続き更新する予定ですが、今現在は、次のような内容でまとめています。「ジーンズ・藍染・草木染・染色・加工・糸・織物・衣服・紡織染加工機・色」の「概要、歴史、名称、技法、特徴など」。


能登上布、のとじょうふ


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能登上布

 能登上布(のとじょうふ)は、石川県鹿島郡鹿西町(現在は中能登町)を中心に織り出される麻織物で、かなり古くから行われています。
日本書紀に、「能登国の桑麻損じたるを以って今年の調は十分の七を免ずる」とあることから、当時はすでに麻の栽培が行われていたことが分かります。
ただ、織物としては自家用程度であったに過ぎず、本格的に織り出されるようなったのは、文化十一年(1814年)に、良質の麻織物をつくるため近江から織工を招き、品質の向上を図るよう、藩が積極的に奨励するようになってからのことです。
そして、明治十一年(1878年)、それまで「近江上布」、「近江縮」の名で販売されていたものを「能登縮」に改め、明治三十七年(1904年)には、「能登上布」の名で売り出されるようになりました。
その後、盛んに織り出されたものの、洋風化にともない、しだいに衰退していきました。
もともとこの能登上布は、苧麻(ちょま)や大麻(ヘンプ)の手績い糸を用いて織られていましたが、現在は、地糸にラミー糸(紡績糸)、絣糸に亜麻糸を使った平織物が織り出されています。
経緯絣が多く、そのうち白絣や紺絣は男性用、また色物は女性用となっています。
また絣糸には、独特の櫛押しや板締め、ロール捺染、紙型捺染の技法が用いられています。
軽快で通風性に富んだ夏の衣料として用いられています。

崇神天皇(350年前後?)の皇女が能登の鹿西町に滞在したおりに、真麻の上布を作ることを地元の人に教えたのが能登上布の始まりとも言われています。
能登上布は、明治以降、独特の櫛押しや板締め、ロール捺染、紙型捺染などのさまざまな手法を取り入れ亀甲絣や十文字絣、横惣、縮などを生産、そして、昭和三十五年(1960年)に石川県の無形文化財に指定されました。




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